livedoor SIPフォン と VoIPアダプタを組み合わせて使う方法はこちら
ちまたではIP電話(VoIP)がずいぶん騒がれています。普通に使うだけでは面白味に欠けるので、初期投資ゼロ円ランニングコストゼロ円のインターネット内線電話を考えてみました。
これのポイントは「内線電話」ですので外部には電話をかけることが出来ないという点。ですから、NTTの固定電話にかけたり携帯電話にかけたり国際電話をかけたりは出来ません。相手も同じ内線電話網に接続している必要があります。逆に同じように接続していれば日本国内だけではなく、海外とも無料で通話することが出来ます。
ステップ
1-1.アダプタの入手
インターネットを通じて音声データをやりとりするにはVoIPアダプタ(IP電話アダプタ)が必要ですが、NTTのフレッツADSLを使っている人でモデムをNTTからレンタルしている人は、普通のモデムからVoIPアダプタ内蔵モデムに無料で交換してもらえます。また毎月の費用も今までと同じ440円(契約しているタイプによって異なる)でレンタルすることが出来ます。
NTT以外のADSLを使用していたり光ファイバーを使っている人は、各自でVoIPアダプタを入手する必要があります。NTT以外のADSLモデムでも機種によってはVoIPアダプタを内蔵しているモデムがあります。
参照:NTTのVoIP対応製品群 http://www.ntt-east.co.jp/ced/goods/shop_ip.html
1-2.接続
VoIPアダプタを接続する際は説明書にあるとおりに接続しないで、VoIP専用の電話機を用意した上で今までのNTT回線と全く別に接続する必要があります。
説明書通りに接続して一台の電話機でVoIPとNTT回線を共有すると、NTT回線にかかってくる通話は受けることが出来ますが、一般の固定電話や携帯電話などへの発信が出来なくなってしまいます。
一般のIP電話では050で始まる電話番号をプロバイダなどから割り当てられるように、このインターネット内線電話でも同じように電話番号が必要になります。現在いくつかの内線電話網が提供されていますが、その中でも「無料」で「簡単に番号を取得できる」ということでFWD (Free World Dialup)を使うことにします。
- FWDのWebページ (http://www.freeworlddialup.com/)にアクセスし、「Get FWD!」をクリックします。
- Quick Start GuideのSTEP1の3番目にある「Sign UP」に進みます。
- 登録画面の指示に従い名前・メールアドレスなどを入力していきます。
- ユーザーネームに重複がなければその場で6桁のFWDの電話番号が割り当てられますので、メモしておきます。(後で登録したメールアドレス宛に電話番号・ユーザーネームなどがかかれたメールが届きます)
- 必要に応じてその他のプロファイルも入力します。
VoIPアダプタの設定をします。ここではNTTのIP電話対応ADSLモデム「ADSLモデム-NV」を例にとって説明します。他のアダプタやモデムでは設定画面が異なりますが、適当に読み替えて設定してください。
- モデムの設定画面を開き[電話設定]-[電話基本設定]に進みます。
- 以下のように設定します。
【SIPサーバ設定】
SIPサーバアドレス : fwd.pulver.com
SIPサーバ ポート番号 : 5060
REGISTERサーバ アドレス : fwd.pulver.com
REGISTERサーバ ポート番号 : 5060
IP電話番号 : [ステップ2で入手した6桁の電話番号]
SIPドメイン名 : fwd.pulver.com
【認証用設定】
ユーザーID : [ステップ2で入手した6桁の電話番号]
パスワード : [ステップ2で設定したパスワード]
- 同様に、[電話設定]-[電話詳細設定]の市外局番をブランク(空欄)にしておきます。
- 設定を適用しモデムを再起動させます。
- ADSLがリンクした後、、[情報]-[電話の状態と状態の変更]で
サーバ登録状態 : サーバ登録済
電話利用状態 : IP電話利用可能
となっていることを確認します。(登録するまでに数分かかる場合があります)
実際に通話できるか試験をします。電話機の接続とVoIPアダプタの設定が正しければ一発でうまくいくはずです。
- 受話器をあげ「613」をダイヤルします。
- 呼び出し音の後、英語のアナウンスが聞こえます。
- アナウンスが終わるとエコーテストを行います。
送話口から話した自分の声が受話口から聞こえてくればok。電話を切って次に進みます。
- Quick Start GuideのSTEP3にある「Call Me」をクリックすると、接続した電話機が鳴ります。
受話器をあげて英語のアナウンスが聞こえればok。これでFWDが使えるようになりました。電話をかけたい相手も同じようにFWDを使うことが出来れば無料で電話をかけることが出来ます。
FWDではNTTでいう117番といった特番が用意されています。Service Numbersを参照してください。
NTTはじめとする日本向けVoIPアダプタと日本のナンバーディスプレイ対応電話機を使用すれば、FWD同士の通話でも着信時に電話機に番号が表じれます。
FWDでは日本を含む一部の国のフリーダイヤルに限って、電話をかけることが出来ます。
アメリカ *1-800-xxx-xxxx (800番以外に888,877,866の番号へかけられます)
イギリス *44-800-xxx... (800番以外に500,808の番号へかけられます)
オランダ *31-800-xxx...
フランス *33-800-xxx...
日本 *81-0120-xxx... (最初の0をつけてダイヤル)トールフリー認識番号(800番など)のまえに0が付く番号にかける場合は、0を取った番号をダイヤルしてください。
例:イギリスの0800-12-3456へかける場合は、*44-800-12-3456とダイヤルしてください